成長をとことん待つ

私達は決して焦らず ご本人の成長を見守ります。

友セカンドでは、入居前・入居後のアセスメントを重視し、ご本人の「できる部分」「できそうな部分」「できにくい部分」を関係機関のみなさまと共有し、利用者様の意思を尊重したうえで、自己決定していただけるよう職員全員で成長を見守ります。

「自分で決めて自分でできる」を大事に

  • サービス管理責任者 妹尾将吾
  • 1986年生まれ/2014年8月入社
  • 精神保健福祉士
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-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

妹尾) グループホーム友セカンド(以下、友セカンド)で世話人をしている妹尾将吾です。友セカンドに異動する前は、2015年3月からグループホーム友(以下、友)の世話人をしていました。2019年8月に友セカンドのサービス管理責任者となりました。

-続いて、友セカンドでの役割や仕事の内容を教えてください。

妹尾) 開設から間もなく、重度グループホームの支援経験がないスタッフが多いため、生活の見守り、生活行為の介助、生活記録の作成、利用者様の面談、事務手続きサポートなどを世話人が迷うことなくできるように指導しています。

-生活行為の介助を具体的に説明してもらえますか?

妹尾) まず入浴介助、歯磨き、洗濯、居室の掃除、買い物同行、通院同行、服薬のサポート、電話をかける際のサポートなどもあります。

-生活行為の介助と言っても幅が広いですね。妹尾さんは、友に異動する前まで重度障害者の支援は未経験だったと聞いていますが、戸惑うことはありませんでしたか?

妹尾) もちろん、はじめの頃は戸惑うことが多かったです。

友での勤務の話になりますが、重度ユニットである友2の利用者様のほとんどは発語がなく、音声言語をコミュニケーション手段として持っていらっしゃらなかったこと。時として他害行為をする利用者様が数人いらっしゃったこと。この2つが特に難しいポイントでした。

-発語がないとすると、どのような方法でコミュニケーションをとるのでしょう?

妹尾) 声を出す利用者様はいても言葉にはなっていないので、意思表示として手を払いのけたり、独特なジェスチャーを持っています。NOの時は手を振る、YESの時は胸の中心を人差し指でなぞるといった具合です。 (ちなみに、中度ユニットの友1の利用者様は会話ができる方が多く、難しい方でも単語でやり取りすることができ、女性ユニットの友3の利用者様とのコミュニケーションは職員とほとんど変わりありません)

-言語コミュニケーションが難しい利用者様に対して支援の基本理念である「できる部分を増やす」というのは難しくないですか?

妹尾) その点に関して自分の場合は、発語のない利用者様の意思表示をある程度くみ取りながら支援しています。広告を指でちぎることが好きな利用者様が急にあたりを見回しはじめた際に「何か欲しいものがあるのかな?」と実際に身のまわりにある物を順番に見せて、はさみを見せた時に「それだ」ということもありました。もちろん、直感みたいなものも大事ですが、経験からくるものや先輩から学んだことで意思表示をくみ取りやすくなりましたね。

-「経験からくるもの」で意思表示をくみ取りやすくなったというのは、具体的にどういうことなのでしょう?

妹尾) 例をあげて説明すると、重度の方で動作がすごくゆっくりな利用者様がいます。その方は歩くのもゆっくりなのですが、衣服のボタンやチャックの動作もすごくゆっくりなんですね。正直に言うと、友にきたばかりで経験の少なかった頃は、チャックをあげるのに時間がかかるのを見て、すぐさまご本人のかわりにチャックをあげたりしていました。 ですが、今ならよく分かるのですけど、それはご本人のできる部分を勝手に先回りしているのであって、例えゆっくりでもこちらがとことん待つことさえできれば、ご本人のできる部分というのがちゃんと見えてきます。ですから、まずはしっかりと待って、利用者様を観察することができれば、意思表示もくみ取ることができますし、ご本人のできる部分を増やすことにも自然とつながっていきます。

-さらに、「先輩から学んだこと」とはどんなことですか?

妹尾) それは、とあるアプローチを利用者様に試みた際に3か月くらい粘ったつもりだったんですが、自分としてはまったく効果がでなくて途中であきらめたことがあったんですね。すると、当時の先輩から「3か月で効果あがらないじゃなくて、3年やっても効果あがらないけど、それでもずっとやり続けるくらいの覚悟が必要だよ」と諭されました。正直「まじか」と思いましたが、そのアドバイスのおかげで重度障害に対する理解を深めることにつながり、支援方法や価値観もかなり変わりました。

-妹尾さん自身も友を通じて成長したのですね(笑)

妹尾) はい、確かにそうです。生活行為の介助をとってみても、一つひとつを職員が先まわりするのではなく、できる限りご本人の意思を尊重し、自己決定をしていただくようにしています。仮にできないことがあるとしたら、言葉、ジェスチャー、写真、絵カードなどで方法をお伝えし、それでも難しい場合は私達が見本を見せ、時に手を添えてと段階を経てご本人の「できる部分」を見極めつつ、それを摘み取るのではなく、伸ばせるように支援しています。QOL(生活の質)という意味では、「自分で決めて、自分でできる」というのが重要な要素だと思いますが、友ではそこをすごく大事にして支援しています。こんな風に考えらえるようになるとは3年前の自分には想像もできませんでした。

このインタビューだけでグループホーム友セカンドの支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

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「どこ」に支援が必要かを大切に

  • 主任世話人 永田真人
  • 2019年5月入社
  • 社会福祉士、介護福祉士
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-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。

永田) グループホーム友セカンド(以下、友セカンド)で世話人をしている永田真人です。2019年5月に友セカンドのオープニングスタッフとして入社しました。2022年4月から友セカンドの主任世話人になりました。

-続いて、友セカンドでの役割や仕事の内容を教えてください。

永田) 利用者様の日常生活の支援、通院の同行、金銭管理、関係機関や利用者様のご家族との連携などです。また、自閉症の特性を理解したうえで、一人ひとりの利用者様に合うように生活環境を整えることも重要な仕事です。

主任世話人として、新入職員の教育や、他の世話人からの相談に乗る、パート職員向けの研修なども行っています。

-「生活環境を整える」とは具体的にどんなことでしょうか?

永田)友セカンドの利用者様は、平均年齢は20代前半と若く、障害支援区分5~6で、重度の知的障害と自閉症を併せ持つ方がほとんどです。

言語コミュニケーションがむずかしく、「見通しを立てるのが苦手」など自閉症の特性をお持ちです。そのような方に「利用者様主体」での支援を実現するために必要なのが、生活の大まかな枠組みはこちらで管理させてもらいながら、本人が主体となって動ける「環境づくり」です。

永田) 具体的には、分かりやすいスケジュールの提示、行動の切り替えをうながすための視覚的ツール(写真・絵カードなど)の使用などを行っています。

SHIPでは、TEACCHプログラムの構造化や、応用行動分析などをみんなで学びながら、少しずつですが、適切な支援の提供を具体化しています。

-「利用者様が主体的に動きやすい環境づくり」ということですね。永田さんは、前職も障害者支援をしていたとお聞きしましたが、友セカンドでは違いはありましたか?

永田) 前職は身体障害者の在宅支援を行っていましたが、自分の働くフィールドを広げたくて転職しました。軽度の知的障害の方とは前職でも関わることがありましたが、重度の知的障害・自閉症の支援は初めてでした。

言語でのコミュニケーションが難しいこともそうですが、「強度行動障害」といって、突飛な行動を取る方も多く、どの行動も最初は衝撃的でした。どう支援したらいいかも分かりませんでした。

-具体的には、どんなことがあり、どう対応してきたのでしょうか?

永田) 入浴や着衣を拒否する、尿失禁を故意にくり返す、壁に穴を開けるなど…。最初はただ驚き、不適切な行動とは分かっても、どうしていいか分かりませんでした。

上司に相談してアドバイスをもらい、内部研修で障害特性を学び、徐々に経験を積んでどう支援すればいいかが身についてきたと感じています。

時には、人が手伝う部分を少なくして、環境を変える方がうまくいくこともあります。服を着るのが苦手で、拒否してしまう利用者様がいましたが、着る服を壁にかけてわかりやすくして、支援者が直接促すのをやめたことがあります。

すると、スムーズにご自分で服を着られるようになりました。一見冷たい印象を受けるかもしれませんが、システマティックにした方が自閉症の方には分かりやすく、主体的に動けるようになることもあると、こうした実践を通して学びました。

-他に、支援の中で感じること、意識していることはありますか?

永田) 正直、利用者様たちの衝動的な行動には、何年経っても翻弄されることがよくあります。でも、行動だけ見ると突飛でも、その背景に必ず原因や目的があるので、その行動も「ご本人たちからのメッセージ」と思って、想いをくみ取れるよう意識しています。

そうすると、発語のない利用者様とでも、いろんな形でコミュニケーションが成立するようになります。お互いに「伝わった感じ」を体感できるとなんとも言えないうれしさを感じますね。

また、私たちは障害者を「できない人」と見てしまいがちですが、実際に関わってみると、できることはたくさんあって、ちょっとした一部分でつまずいて失敗体験になっていることがよくあると気づきます。「どう支援するか」の前に「どこに支援が必要なのか」を見極めることで、ご本人の主体性を活かした生活を実現していく、というのが友セカンドの支援の基本的な考え方です。

-最後に、今後の支援について、考えていることはありますか?

永田) もっと、重度の障害を持つ方の社会参加や社会認知が進んでほしい、そのために自分ができることをしたいと思っています。友セカンドのように障害支援区分が5~6の方を対象とするグループホームが地域にあるということ自体に、価値があると私は思います。

友セカンドの利用者様たちは、それぞれ唯一無二の魅力があると思いますし、自分自身がそうだったように、世の中の人たちに新しい気づきや価値観を与えられる人たちだと思います。自分が、地域の人たちと、利用者様たちとの橋渡しとなっていければと思います。

このインタビューだけでグループホーム友セカンドの支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

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構造化支援によって出来ることが増える

  • 世話人 本山ふみ江
  • 2019年9月入社
  • 介護福祉士
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-簡単な自己紹介をお願いします。

本山) はじめまして、グループホーム友セカンドで世話人をしている本山と申します。
2019年9月に、友セカンドの世話人として入社しました。

-入社理由(志望動機)を教えてください。

本山) 入社前に障害者支援をする施設で、私は生活支援員として働いていました。私と同じ施設で働いていた方が、先にSHIPへ入社内定が決まっていました。

その方からSHIPで行っている「構造化支援」の説明を聞いて、とても興味を持ちました。そして、私はグループホームでの仕事に興味を持っていたため応募しました。

-以前の職場と違いを感じる部分はどんなところですか?

本山) 以前の職場は、「利用者と支援員の関係性」を重んじ「職員が寄り添い、職員の経験が大切!」等、何に基づいて支援をしているのかわからないまま働いていました。

SHIPの「構造化支援」では根拠に基づいたアセスメントを取り、支援を組み立てていきます。

人は、出来ないことに着目しやすく、出来るようにするための努力をします。SHIPでは、利用者様の出来ることに着目し、それを強みと捉えます。そして、出来ないことを努力して出来るようにするアプローチをするのではなく、「構造化」により出来るようにアプローチします。

障害がある方が、ストレスを感じないで出来ようになることは素敵だなぁと思いました。

-最後に本山さんにとって、障害福祉サービスの仕事でやりがいに感じていることを教えてください。

本山) 私の仕事のやりがいは2つあります。

1つ目は、利用者様が「困っていること」を少しでも減らせるような支援をするのが、私のやりがいです。友セカンドの利用者様は、困っていること事が分からないこと・伝え方が分からないことで不安になり混乱し、パニックになる方もいらっしゃいます。その些細な変化にも気づいて対応するようにしています。

2つ目は、利用者様へお伝えした内容が、伝わったことを見つけることです。この支援がとても難しく、未だ伝わらないことが多いです。「伝える➡伝わった」が増えると、社会資源を活用し自分で選ぶ力に繋がるため必要なことだと考えています。

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利用者様の『快適』を作り出すのがやりがい

  • 世話人 瀧口 芽衣
  • 2022年4月入社
  • 保育士
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-簡単な自己紹介をお願いします。

瀧口) 東京都立川市にあるグループホーム「友セカンド」で世話人をしている瀧口芽衣と申します。

-どんな仕事をしているのですか?

瀧口) 利用者様の身の回りの世話をする「世話人」をしています。
障害の程度が重度の利用者様が対象ですので、洗濯やご飯の準備などの家事に関する支援、トイレやお風呂の介助、そういった生活全般の組み立てや福祉関係機関との連携も行ないます。

-転職のキッカケや入社理由を教えてください。

瀧口) 前職は、福祉系の大学を出て幼稚園の教諭をしていました。
もともとはイメージ先行で、障害者の支援をする仕事は怖いと思い込んでいました。しかし、大学生のときの障害者福祉施設での実習がとても楽しかったことで、そんなことはないと分かり、逆に興味が湧きました。

また、自閉症の方々のお世話をする施設に就職していった友人が口々に「楽しい」と言っていたことがずっと頭に残っており、障害福祉の世界へ転職することを決めて職探しをし、「友セカンド」と他の施設の見学に行くことになりました。

「友セカンド」は重度の知的障害者の方々を支援します。もう一つの施設は障害が軽度の方々でした。私は、より障害の程度が重い方々の生活に密接した支援がしたいと考えました。その結果、重度障害当事者の方々が入っていらっしゃる「友セカンド」を選びました。

「友セカンド」での仕事のやりがいは、どういったところにあるのでしょうか?

瀧口) スキルを即実践できるところがやりがいに直結しています。また、利用者様の個性を知ることがとても楽しく、その個性に合わせた支援をデザインしていけるのも「友セカンド」での仕事の魅力の一つです。

例えば、休日の余暇時間の過ごし方が分からず、布団の中で過ごすことが多いが故に失禁してしまう利用者様がいます。実は、自閉症の人の多くは、やることの明確でない『アイドルタイムが苦手』という傾向があります。

そのため、余暇でも過ごし方を明確にする視点が求められます。たとえば、「10時から12時までは椅子に座ってDVDを見ましょう」といった具体的な生活の提案です。

休日の過ごし方を『余暇グッズ』によって組み立てて、排泄も含めて『生活リズム』が整っていければ、きっと過ごしやすくなると考えています。このように、利用者様が快適に過ごせる支援内容を考えるのには、とてもやりがいを感じます。

-どんな利用者様がいらっしゃるのですか?

瀧口) 「友セカンド」は、男性対象のA棟ⅠとⅡ、女性対象のB棟のⅢとⅣ、合計4ユニットに分かれています。障害の程度は重度(知的障害)ですが、ご自分の好きな単語は分かっておられるようです。
自傷や他害などの、いわゆる強度行動障害をお持ちの方もいらっしゃいます。そのようなケースでは、自閉症の特性に合わせて絵や図などのカードによって意思疎通を図るという『構造化支援』を行なうことで、混乱なく落ち着いて生活していただいております。

実は以前、ある利用者様から叩かれたことがありました。私はすぐに「それはいけないことです」と伝えました。その方は「ごめんなさい」を繰り返しておられました。私の気持ちとしては『これで終わり』の区切りをつける意味を含んで伝えましたが、言葉の裏側は伝わらなかったようです。

そして、ご自身でもなんとかしたいと思ったのか、不意に私をくすぐってきたのです。私は思わず笑ってしまい、お互い笑い合ったことで、ようやく「これでおしまい」という雰囲気になりました。
言葉や雰囲気では分からない。目で見える表情で安心できたと判断されている。なお一層、その利用者様への理解が深まった印象深いエピソードです。

-最後に、「友セカンド」の雰囲気を教えてください。

瀧口) 利用者様とスタッフの関係性がとても温かく、丁寧に支援をしている印象があります。

実際、スタッフとのコミュニケーションを好む利用者様は多いです。そういった事業所の雰囲気は、スタッフ同士の円滑なコミュニケーションが生み出しているのだと思います。

一般に、「いつでも相談してね」と言う上司は多いものの、いざ相談したいと思っても「忙しそうだな・・・」と、声をかけるのを躊躇してしまうことがよくありました。

でも、「友セカンド」ではサービス管理責任者から率先してまわりに話しかけてくれるので、いつでも相談しやすい環境だと感じます。そういったところが、事業所の温かい雰囲気づくりに一役も二役も買っているのだと思います。

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もっと自立した生活をできるように、人だけに頼らないような支援をしていきたい

  • 世話人 遠藤 英雄
  • 2021年4月入社
  • 介護福祉士
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-まずは、簡単な自己紹介をお願いします。 

遠藤) 世話人の遠藤英雄です。2018年から福祉職に就き、老人ホームのデイサービス、生活介護、放課後等デイサービスを経験し、合計4年間 働いた後、2021年11月にSHIPに入社しました。 

SHIP(友セカンド)に転職した理由を教えてください。 

遠藤)採用面接のときに「できないところより、できるところを見て伸ばしていく」というTEACCHプログラムの考え方の説明を受けて魅力を感じました。 

-実際に転職してみて、どうでしたか? 

遠藤)TEACCHプログラムをしっかりと教えてもらえること、そしてちゃんと現場で実践していることに驚きました。具体的には、スケジュールを視覚的に提示するような構造化支援を、「個別」でちゃんと提供しているところに驚きました。 

前職の施設でもTEACCHに基づく支援をしていたのですが、SHIPに入ってから専門性の追究の度合いがまったく違うものだったと感じました。 

-友セカンドでの仕事内容を教えてください。 

遠藤)「できる部分を増やす」ための新しい支援方法を考えて、サービス管理責任者へ提案や相談をおこなっています。最近の例ですと、生活の質の向上を目的とした『洗濯物たたみ』の支援の取り組みがありました。 

利用者様ご自身に「たたむ」ことにチャレンジしていただいたところ、「できそう」というスキルの芽生えを確認できました。 

そこで、できる部分を増やしていく支援としてチャレンジしてみたいと提案し、現在、実際に取り組んでいるところです。 

-友セカンドの仕事のやりがいを教えてください。 

遠藤)一生懸命考えた支援がハマった時のスカッとする感じですね! 

最近だと、先ほどの『洗濯物をたたむ支援』の中で感じました。行動を観察していると、洗濯物をたたんだ後に「しまう」という動作が難しそうだなぁ、ということが分かりました。 

そこで、分かりやすくマークを付けてみることにしました。でも、そのマークを付けた意図を理解してもらえず上手くいきませんでした。どうすれば理解してもらえるか? みんなで話し合った結果、マークに色を付けてみることにしました。 

そうしたらスッと理解できたんですよ! 

色のマッチングによって利用者様の理解をサポートできたことが分かった瞬間でした。それ以降、ものすごくスムーズに物事が進んでいったのです。このように、利用者様が今までできなかったことが「できるようになったときの喜び」が、自分にとってのやりがいにつながっていると感じています。 

-他に重度知的障害者支援に携わって感じたことを教えてください。 

遠藤)重度の知的障害や自閉症のある人たちは、アイドルタイム(なにもしない時間帯)の過ごし方が苦手というケースが多いです。たとえば、他の人の部屋に入ってしまうような行動はよく起こります。 

そんなときの支援の考え方として、それを阻止するだけでなく、代わりとなる適切な行動を提示するようにしています。「今は他にやるべきことがありますよ」と、音のなる本やもちゃなどの余暇グッズを用意して、他の人の部屋に入るのではなく、今すべきことに意識が向かうよう支援しています。 

-最後に、今後の目標・課題を教えてください。 

遠藤)利用者様たちが、もっと自立した生活を送れるような支援をしていきたいです。 

本当はできるんだけど、こっちが必要以上に手伝ったり、関わりを持ち過ぎたりすることで、できなくなってしまうことがあります。 

その原因は、本人に任せると時間がかかり過ぎてしまう。という支援者側の勝手な都合から来るものです。SHIPで専門的な支援に携わってきた中で、本来だったら自分たちが関わらなくてもできることがたくさんあることに気づきました。 

ですからこれからは、人だけに頼らなくても済むような支援のスキルをたくさん身に着けていきたいと思っています。 

この職員紹介だけで支援内容をご理解いただくのは難しいかと思います。 随時、見学や体験を受けつけておりますので、お気軽にご連絡ください。

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