行動援護へ出発するまで
こんにちは。
グループホーム友セカンド世話人の、瀧口です。
以前は幼稚園で教諭として勤めていましたが、4月より当グループホームで勤務を始めました。
今後とも、よろしくお願いいたします。
さて、本日は9月から行動援護¹が始まったA様の、出発までの様子をお話したいと思います。
¹行動に著しい困難を有する知的障害や精神障害のある方が、
行動援護ではなにをしているの?
友セカンドでは、土日祝日といった日中の生活介護(笑プラス)の休所日に、行動援護を利用して外出をされる利用者様が多くいらっしゃいます。
レストランで食事を召し上がったり、大好きな電車に乗ってお出掛けをされたり、、、
ヘルパーさん同行のもと、充実した時間を過ごしていただいています。
出発まで
それでは早速A様の出発までの様子をご紹介します。
行動援護の時間になり、ヘルパーさんが到着されました。
①視覚ツールを提示
言葉より視覚から入る情報を正確に捉えられるA様に合わせ、絵カード等の視覚ツールで行動援護があることをお伝えします。
絵カード内の上の写真は友セカンドで、下の写真は行動援護の時に使用するリュックです。
矢印をつけることで、グループホームから出発するという意味付けになっています。
②身支度をして出発!
さあ、リュックを背負って靴も履いて出発です。
玄関から出ると、通路が左右に分かれています。
↑右側
↑左側
日中の生活介護笑プラスへの通所や病院への通院時、A様はいつも右側の通路を通っています。
行動援護の出発時も、右側を通られていきました。
通路を降りた先には青色の社用車があり、利用者様は通院時には社用車へ乗られます。
通路を降りたA様は、社用車の前で立ち止まってしまい、通院と思われたのか切り替えまでに時間を要しました。
いつもの通路の先にあった社用車が、A様の刺激になっていたのではないかと振り返りました。
視覚優位という学習スタイルを踏まえて
そこで、A様の「視覚優位」という学習スタイルを踏まえ、左右に分かれている通路にパーテーションを設置しました。
このパーテーションは、右側の通路への情報を遮断する意図で設置しました。
結果は・・・
玄関から出たA様は、右側のパーテーションを見られた後、左側の階段を下りてスムーズに出発されました!
この日は公園まで散歩され、自販機で購入した飲料水を飲まれたとのこと。
帰所後、笑顔で鼻歌を歌われているA様の様子から、充実した時間を過ごされたことが伺えた世話人でした♪