目立たないけど重要「障害特性への配慮」の話
*このブログは、約3分で読めます。
皆さまこんにちは。
東京都立川市にあるグループホーム友セカンド世話人の足達と申します。
会社HPの採用ページの写真の人です。
入社1年目以来の重度部門で支援に当たっています。
SHIPは社員研修の充実がウリの1つです。
私もたくさん受けてきましたが
支援者として成長するための素敵な配慮ですよね(・ω・)b
おかげさまで、未経験入社のあの頃より少しだけ大きくなりました。
さて、皆様は「障害特性」という言葉をご存じでしょうか。簡単に言うと、
障害が原因で、努力や根性で克服出来ないその人が持つ気質
のことです。
自閉症の代表的な特性として、
①先のことが予測できない(何をしていいかわからない。だから待てない)
②コミュニケーションが苦手(距離が近い、訴え方が極端)
③人の気持ちがわからない(超極端なマイペース)
④外部からの刺激に敏感、あるいは鈍感(冬でも冷房20℃。でも寒さを感じない)
⑤書面で指示を出したら神レベルの記憶力がある反面
口頭で指示されたことは右から左に抜けていくといった能力のアンバランスさ
があると言われます。
支援は、これらの特性に配慮した上で実践されることが求められます。
なので、まずは利用者様個別の障害特性を知らなければなりません。
知らないまま支援をすると、自ら仕事を難しくさせてしまいます。
つまり、障害特性を知り、配慮することが全ての支援のベースだと言えます。
友セカンドの取り組みの一つとして、多くの利用者様に
「スケジュール提示」
をおこなっています。
特性の一つである「先のことが予測できない」に配慮した取り組みです。
1週間ごと、その日の予定をおおまかに伝えたり
平日と休日で分けてその日の予定を具体的に伝えたり、
「今やること」と「次にやること」を色分けして伝える
など、利用者様の理解度や嗜好に応じて提示方法を個別に工夫しています。
また、「先のことが予測できない」が故に
「今に集中している」ので
「急な変更には対応が難しい」ため
「予定変更は早く伝える(見通しを伝える)」
という配慮も必要です。
冒頭の「このブログは、約3分で読めます」
の一言を皆さまはどうお感じいただけたでしょうか?
また、我々もドタキャンをくらった時は動揺しますよね?
「もう少し早く言ってよ!(一一♯)」と思った経験があると思います。
言葉で伝えてもらうということが困難なのでつかみづらいですが、
自閉症の方々もこのような配慮をしてほしいと当然に思っているということですね。
このように、友セカンドでは、先に述べた特性に配慮し、利用者様が暮らしやすい環境を整えながら支援に当たっています。
今後もより質の高い支援が出来るよう支援者一同励んでまいります。
~本日のまとめ~
・障害特性を知ることが全てのベースになる
・障害特性は努力や根性ではどうしようもできないもの
・そこに配慮した環境を作って支援を行う
・我々が配慮して欲しいと思っていることは利用者様も配慮してほしいと思っている
なかなか見通しの立たない世の中ですが
どうぞご安全に、ご健康にお過ごしください。