★はじめての『避難訓練』 ~前編~
みなさん、こんにちは。
立川市にある障がい者グループホーム、『友セカンド』世話人の永田です。
重度知的障がいをもつ人を対象としたグループホームとして、
8月1日のオープン以来、はじめて実施した「避難訓練」の様子をお届けします。
≪日時≫
10月30日 16:30~17:00
*A棟1階のキッチンから火が出たという「火災」を想定して実施しました。
≪内容≫
①避難誘導:利用者様たちに「火事がおきていること」を知らせ、駐車場に避難してもらう。
②消火訓練:職員が説明を受け、消火器(中身は水)を使って訓練を受ける。
③通報訓練:火災を通報するときの具体的な方法や留意点を教わる。
1. 事前準備
今回、はじめての「避難訓練」を行なうにあたって、
発語のない利用者様が多いため、
事前に、スタッフ間で話しあったことが、2点ありました。
① 「避難訓練をすること」を、事前に利用者様に伝えるかどうか?
② 避難誘導をするときに、何かツール(絵カードなど)を使うかどうか?
話し合った結果、今回は、「実際に火災が起きたときの状況に、近い形で行なう」ことにしました。
つまり、
① 「避難訓練をすること」を、事前に利用者様に伝えない。
② 避難誘導は、職員の真剣な表情やジェスチャーなどで伝える。(絵カード等のツールは使わない)
突然おきた、いつもと違う状況に対して、利用者様たちがどこまで対応(避難)できるのか?
そのことを確認させていただく意味も含めた「避難訓練」として、実施させていただきました。
2. 避難誘導
・PM 16:30 消防車が到着。(*立川砂川出張所から来ていただきました。)
スタッフの間に、徐々に、緊張感が高まります。
・PM 16:37 開始
「火事だ~~~!!!」
「逃げてください!!!!」
「・・・・・・・・・・・・」
数秒の間があいた後・・・
さっそく、一人目の利用者様が、階段を下りて外へ。
その後、少し時間をおいて、
二人目の利用者様が、スタッフに付き添われて避難できました。
(↑ストップウォッチ)
このとき、開始から4分が過ぎたところ。
その頃、女性棟は・・・
ナント、すでに「避難」→「点呼」を終えて、室内へ戻るところでした。
迅速ですね(@,@)
ところで、
この時点で、A棟(男性棟)には、まだ避難できていない利用者様が
あと、1名・・・。
まだ室内にいる利用者様に声をかけに
男性棟2階へ戻ると・・・
利用者様は、いつもと違う雰囲気のスタッフの呼びかけに、困惑した様子で、
トイレにこもったり、居室にこもったりで・・・。避難できず。
という状態でした。
すでに、事前に目安にしていた「5分」を過ぎていることを確認して、
「避難誘導」に関しては、ここで終了となりました。
今回の状況を踏まえて、
「どうしたら全員、迅速に避難できるか」を、次回に向けた課題にしたいと思います。
外に避難していた利用者様たち、お疲れさまでした!!
次回のブログでは、後半部分(消火訓練・通報訓練)の様子をお伝えします。